抱えているもの

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夜、電気を消して眠れないときがある。
闇に圧迫感を感じて、動機が激しくなって、目を閉じていることが困難になる。
今はとても良い町医者さんに出会い、処方してもらう抗不安薬を飲むことで、電気をつけたまま眠ることができるようになった。

きっと人は、みんなそれぞれに心の病を抱えていると思う。
それに病名が付くか付かないかは、病院に行くかいかないかで分かれている人も多いだろう。
勿論、ふつうの社会生活が困難なくらい症状が重い人も多い。
ただ、人知れず一人で闘ってる人も相当多いと感じる。
私もその中のひとりだ。
今日は持病の治療のために病院に行ってきた。
化学療法の部屋はベッドが20ほどあって、単にカーテンのみで仕切られているだけだから、会話が聞こえる。
看護師さんとの会話。
担当医との会話。
おそらく皆、私と同じように通いで来ていて、治療が終わったらまたいつもの社会生活に戻っていく。
元気そうに見えて
笑顔でいながらも
みんな何かを抱えている。
それを再認識する時間だ。

ひとりじゃない。
私一人が辛いのではない。
みんな、自分の内で闘っている。

それに気づくだけでも、また明日も一歩だけ前に進もうと思えるではないか。
あと一歩。
あと一歩だけ。

皆さんも一日、お疲れさまでした。

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